◇散骨証明書とは?散骨後にもらえる書類の役割や意味について

散骨証明書は散骨を行った後に発行される重要な書類です。

この書類は故人のご遺骨が特定の場所に散布されたということを証明する意味があり、散骨が適切に執り行われたことを証明します。

 

そこで、ここでは散骨証明書とは何か、どのような役割があるのか、など散骨証明書に関する基本的な知識を紹介します。

これから散骨をすることを検討している方、散骨に興味があるという方、墓じまい後の供養方法でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

 

散骨証明書とは

散骨証明書とは、故人のご遺骨が確かに散骨されたということを証明する書類です。

業者を通して散骨を行った場合に発行されます。

ただし、散骨業者によっては散骨証明書が発行されない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

 

散骨証明書は公的な書類?

散骨証明書は公的な書類ではありません。

そのため、どこかに提出の義務があるようなものではありません。

しかし、散骨が無事行われたことを証明する唯一とも言ってもよい書類なので、大切に保管しておきましょう。

 

散骨証明書に記載されている内容は?

散骨証明書に書かれている内容は業者によって異なります。

ここでは、散骨証明書に書かれている一般的な内容を紹介します。

 

  • 散骨をした日付
  • 故人の名前
  • 散骨をした場所(海洋散骨の場合は緯度・経度)

 

このような内容に加えて当日の天候、ご遺影、当日の写真が載っているものもあります。

業者によって内容が異なるので、気になる方は事前に確認しましょう。

 

散骨証明書の役割

散骨証明書の役割

散骨証明書は公的な機関に提出の義務がない書類ですが、どのような役割があるのでしょうか。

ここでは、散骨証明書の役割を3つ紹介します。

 

  • 散骨の証明
  • 法的な保護
  • ご遺族の安心

 

散骨の証明

故人のご遺骨が確かに散骨されたということを示す書類です。

ご遺族だけで故人の友人にも散骨が適切に行われたことを示すことができます。

 

法的な保護

散骨証明書自体には公的な効力はありません。

しかし、散骨によってトラブルが発生した際には、散骨が適切に行われたことを示す法的な証拠となります。

 

ご遺族の安心

散骨証明書が発行されることによって、ご遺族や友人は散骨が適切に行われたことへの安心感を得ることができます。

 

このように散骨証明書は公的な効力はなくても重要な書類だということが分かります。

故人のご遺骨を確かに散骨したという証明にもなる大切な書類なので、しっかりと保管しておきましょう。

 

散骨証明書の発行手続き

散骨証明書の発行手続きは業者によって異なります。

そもそも散骨後に散骨証明書を発行する業者もいれば発行しない業者もいます。

ただし、日本海洋散骨協会では「機能があった場合は散骨証明書を交付する」という記載がガイドラインにあるため、ほとんどの海洋散骨業者は散骨後に手続きなしでも発行しています。

 

※散骨証明書を発行してくれる業者かどうかは事前に確認しましょう。

 

散骨証明書の保管方法

散骨証明書の保管方法

散骨証明書は重要な書類なので適切に保管しましょう。

ここでは、散骨証明書を保管する際のポイントを3つ紹介します。

 

  • 原本を保管しよう
  • コピーを作成しておこう
  • デジタルデータで保管しよう

 

原本を保管しよう

散骨証明書は紙で発行される場合が多いです。

そのため、まずは原本を安全な場所で保管しましょう。

他の書類(散骨許可証・埋葬許可証・火葬許可証)と一緒に保管しておくのがおすすめです。

 

コピーを作成しておこう

原本だけでは不安という方はコピーとって原本とは別の場所で保管しておきましょう。

別の場所で保管することによって、原本を紛失した時でも安心です。

 

デジタルデータで保管しよう

最近は散骨証明書をCD-ROMDVDなどのデジタルデータで渡してくれる業者も増えています。

紙の証明書とデジタルデータで渡してもらうと、もしもの時でも安心です。

 

散骨証明書は再発行できる?

もしも散骨証明書をなくしてしまったら、散骨を依頼した業者に再発行できるかどうか確認してみましょう。

業者によって対応は異なりますが、再発行が可能な場合もあります。

 

散骨をする際に必要は書類

散骨をする際に必要は書類

これまでは散骨をしたことを証明する書類である「散骨証明書」について説明してきましたが、散骨をする前に必要な書類はあるのでしょうか。

ここでは、散骨をする前に必要な書類を場面別に紹介していきます。

 

火葬後、自宅で保管していたご遺骨を散骨する

火葬後すぐ、もしくは一定期間自宅で保管していたご遺骨を散骨するケースで必要な書類は以下の通りです。

 

  • 埋葬証明書
  • 散骨の申込書
  • 散骨を依頼した人の身分証

など、主にこのような書類が必要ですが、散骨業者によって必要な書類は異なります。

詳しくは散骨業者に直接確認しましょう。

 

お墓からご遺骨を取り出して、そのご遺骨を散骨する

最近、墓じまい(既存のお墓を解体し、新しい方法で供養し直す方法)をする人が増えています。

墓じまい後の供養方法として散骨を選んだ場合に必要な書類は以下の通りです。

 

  • 改葬許可書
  • 散骨の申込書
  • 散骨を依頼した人の身分証

 

など、改葬許可書を受け取るには以下の書類が必要です。

 

  • 改葬許可申請書:現在お墓がある自治体から受け取る
  • 埋蔵証明書:現在お墓がある寺、管理者から受け取る
  • 散骨契約書:散骨を依頼している業者から受け取る
  • 身分証明書:改葬許可申請書の申請者から受け取る

 

このような書類を市役所に提出して「改葬許可書」を受け取りましょう。

 

このように散骨の際にはいくつかの書類の提出が必要になる場合が多いです。

しかし、細かな内容については業者によって異なるので、詳しくは直接業者の方に確認しましょう。

 

散骨業者を選ぶ際のポイント

散骨業者を選ぶ際のポイント

故人やご遺族にとって一生に一度の「散骨」という大きなイベントを良い思い出とするためには、どのような業者に依頼するかが重要なポイントとなります。

ここでは、散骨業者を選ぶ際のポイントを紹介します。

散骨業者を選ぶ際は以下の3つの点に注目しましょう。

 

  • 実績に注目しよう
  • 散骨場所に注目しよう
  • ご遺骨を大切に扱ってくれるかどうかに注目しよう

 

実績に注目しよう

長い間多くの散骨を行ってきた業者はあらゆる状況に対応してきた経験や知識が豊富にあります。

業者を選ぶ際にはその業者の実績を確認しておきましょう。

業者の実績を確認する際には実績数だけでなく、インターネットの口コミなどで実際にその業者で散骨を体験した方の体験談を確認するのがおすすめです。

 

散骨場所に注目しよう

散骨業者を選ぶ際には、その業者が対応している散骨方法や散骨場所を確認してくことも大切です。

同じ海洋散骨でも散骨場所が異なるため、故人の好きだった場所で散骨をしたい場合はその場所で散骨ができる業者を選ぶ必要があります。

 

ご遺骨を大切に扱ってくれるかどうかに注目しよう

最期に、業者選びにおいて最も重要な点はご遺骨を丁寧に扱ってくれるかどうかです。

ほどんどの業者がご遺骨を大切に扱う優良な業者ですが、中には物のように扱うひどい悪徳業者も存在します。

優良業者かどうかを見分けるポイントとして、ご遺骨の取り扱い方法、打ち合わせでの業者の態度を見てみましょう。

 

まとめ

散骨証明書は故人のご遺骨が散骨されたということを表す大切な証明書です。

公的・法的な効力はありませんが、散骨後にトラブルになった際に散骨を適切に行ったことを示す証明になります。

ご遺族や友人は大切な方のご遺骨がどこで散骨されたかを知ることによって、安心感を得ることができます。

故人の大切な思い出として散骨証明書は大切に保管しましょう。

この記事の監修者

みんなの海洋散骨運営するAクルーズの代表「天井十秋」

天井 十秋

10年以上に渡り、全国の海域で散骨を行って参りました。
故人様の旅立ち(エンディング)を「より良く、より自分らしく」をモットーに、1,000名様以上もの供養をサポート。
故人様だけでなく、ご家族様の想いにも寄り添った、散骨プランをご提案いたします。

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