◇ゆうパックで遺骨って送れるの?骨壺の梱包や郵送方法とは

「遺骨を郵送で送ることはできるのか?」

「郵送で遺骨を送っても法律的に大丈夫?」

供養方法の多様化、お墓のお世話問題などが理由で遺骨を郵送するケースが増えています。

ここで気になるのが、「遺骨を郵送できるのか、法律的に問題があるのか」ということでしょう。

 

ここでは、遺骨の郵送についてご紹介していきます。

遺骨を送ることができるか、それは法的に問題がないのか、送るとしたらその方法は?など様々な角度から遺骨の郵送について解説していきますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

 

Contents

ゆうパックで遺骨って送れる?

ゆうパックで遺骨って送れるの?骨壺の梱包や郵送方法とは

ゆうパックで遺骨を送ることは可能で、法律的にも問題ありません。

遺骨の取り扱いで注意しなければならないのは、その埋葬方法です。

 

遺骨を郵送できる業者

日本郵便

郵送方法

ゆうパック

 

遺骨の郵送についてはこのようになっています。

日本国内では日本郵便のみが遺骨の郵送に対応しているのですが、なぜ他の業者は遺骨を送ることができないのでしょうか。

 

他の業者が遺骨を送れない理由

輸送サービスを行っている業者で有名なところはヤマト運輸や佐川急便などでしょう。

これらの業者によるサービスで遺骨は運ぶのが禁止されている物に含まれています。

配送中の破損や事故への責任がとれないという理由から遺骨を運ぶことを禁止しているようです。

 

では一体、どのようなケースで遺骨の郵送サービスを利用する機会があるのでしょうか。

 

遺骨を郵送するケースとは

墓じまい

お墓を閉じること

永代供養

管理者が家族や親族に代わって遺骨の供養をし続けてくれる供養方法

手元供養

自宅など身近な場所で遺骨を保管する供養方法

散骨

遺骨を海や山に撒く供養方法

粉骨

遺骨を粉状に砕くこと

 

墓じまい

墓じまいとは、現在ご遺骨が入っているお墓を閉めてしまうことを言います。

墓じまいの際に取り出した遺骨を遠方の自宅や納骨先に送るのに利用する人が多いです。

例えば、田舎のお墓を墓じまいして、お墓の後継者が現在住んでいる都会の納骨堂に遺骨を納める場合などで利用されます。

 

永代供養

永代供養とは、お寺や霊園などがご遺骨を供養して世話してくれる方法です。

お墓のお世話をしてくれる人がいない人、子どもに手間をかけたくない人などが利用します。

永代供養の際に、永代供養を依頼した施設まで遺骨を郵送するのに利用されるケースが多いようです。

 

手元供養

手元供養とは、自宅など身近なところでご遺骨を保管する供養の方法です。

遺骨を遠方にある自宅に送る場合などに郵送サービスを利用されます。

 

散骨

散骨とは、山や海などの自然にご遺骨を撒く供養方法です。

散骨場所は都心部から離れた交通の便が悪い場所が多いため、郵送が多く利用されます。

 

粉骨

粉骨とは、遺骨を細かく砕くことですが、主に散骨の前に行われます。

遺骨を散骨業者のところまで届けるために郵送サービスを利用する人が多いようです。

 

遺骨を郵送しても法律違反にならないのか?

遺骨を郵送しても法律違反にならないのか?

遺骨を郵送(ゆうパック)で送ることは法律違反にはなりません。

遺骨の埋葬方法については法律的な規制がありますが、郵送方法については規制がありません。

ただし、注意点がいくつかあるので、次にご紹介します。

 

遺骨をゆうパックで送るときの注意点

海外には郵送しないようにしよう

遺骨はゆうパックで送ることが可能ですが、それはあくまで日本国内においてです。

海外に遺骨を送れるサービスはないので注意しましょう。

 

また、遺骨だけでなく位牌も海外に送ることはできないので注意しましょう。

 

遺骨は捨てないようにしよう

遺骨を捨てるのは法律違反です。

遺棄罪という罪に問われる可能性もあります。

また、許可がないところに勝手にご遺骨を埋めるのも問題がある行為なので注意しましょう。

 

保証がないことを知っておこう

遺骨の郵送中にもしも紛失してしまっても遺骨そのものを保障するサービスはありません。

郵送時にセキュリティサービスに入っていれば金銭的な補償はしてくれますが、紛失した遺骨が戻ってくるという可能性は少ないです。

お金には代えられない遺骨を郵送するのは多少のリスクがあることを理解しておきましょう。

 

家族や親族に送る場合は了承を得ておこう

遺骨をご家族や親族のところ送る場合でも、事前の話し合いが必要です。

いくらご家族や親族だとはいえ、何の了承もなしに遺骨が送られてきたらびっくりされるでしょう。

後々のトラブルのきっかけとなることもあるので、事前連絡は大切です。

 

遺骨の郵送についての考え方は人それぞれです。

郵送すること自体に賛成か反対か家族で話し合いましょう。

 

郵送時にセキュリティサービスを付けよう

郵送時の保障としてセキュリティサービスというものがあります。

セキュリティサービスを付けると、受付~荷物の引き渡しまでの情報を全て記録し、しかも郵送中に紛失した場合は3050万円までの保障も行ってくれます。

また、セキュリティサービスに入っている荷物というだけで、配達員の方が慎重に取り扱ってくれる可能性も上がるでしょう。

 

次に郵送の流れをご紹介します。

 

遺骨をゆうパックで送るための流れ

遺骨をゆうパックで送るための流れ

遺骨や骨壺をきれいな形で送り先まで届けるためには、しっかりと梱包することが大切です。

しっかりと梱包して郵送時のトラブルを防ぎましょう。

 

1.準備をしよう

まずは遺骨を送る先を決定して、送り先に遺骨の受け入れを申し出ましょう。

受け入れ先に確認しておくべきことは主に2点です。

 

  • 郵送する日程
  • 遺骨受け入れにかかる費用

 

2.梱包に必要な物・書類を揃えよう

次に、遺骨を送るときに必要な物と書類を揃えます。

 

  • 段ボール箱(骨壺が入るサイズ)
  • 緩衝材(タオルなど)
  • ガムテープ
  • ビニール袋
  • 送り状(ゆうパックの)
  • 壊れ物・逆さま厳禁シール

 

最近は遺骨を梱包するための梱包キッドをインターネットから購入することができます。

料金は梱包キッドの大きさによっても変わってきますが、4,000円~5,000円程度です。

お住いの地域によっても骨壺の大きさが違うので、梱包キッドを注文する前に骨壺の大きさを確認するようにしましょう。

 

また、下記書類が必要になります。

 

書類名

概要

取得場所

埋葬許可証

火葬後に受け取る「改葬許可証」に火葬したことが記された書類

火葬場

市役所

改葬許可証

ご遺骨の保管先を変更することへの許可を記した書類

市役所(納骨している場所の)

自治体によっては書類の取得に数日かかることもあるので、時間に余裕をもって書類を集めておくのがおすすめです。

 

3.梱包する前に骨壺の状態を確認しよう

遺骨を梱包する前に、骨壺の中の状態を確認するようにしましょう。

骨壺が湿度の高い場所で保管されていたりすると、骨壺内に水が溜まっていることがあります。

水が溜まった状態の骨壺にご遺骨を入れてしまうと、郵送中に水が漏れてトラブルになってしまうこともあります。

 

骨壺内に水が溜まっていたらどうする?

骨壺・遺骨どちらも乾燥させる必要があります。

湿気のある場所で遺骨を保管するとカビが生えたり劣化したりして美しく保存できません。

中に溜まっている水を捨てたら、風通りの良いところで完全乾燥させましょう。

あまりに風が強いところで遺骨を乾燥させると、吹き飛ばされてしまう可能性があるのでカーテン越しの室内などがおすすめです。

 

4.遺骨を梱包しよう

次に、いよいよ梱包します。

 

  1. 骨壺内に遺骨を入れる
  2. 骨壺の蓋が開かないようにガムテープで固定する
  3. 骨壺をビニール製の袋に入れる
  4. 骨壺を段ボール箱に入れる
  5. 段ボール内に緩衝材を入れて、段ボールの蓋を閉じる

 

1.骨壺内に遺骨を入れる

骨壺の中に遺骨を入れましょう。

骨壺に入れる前に骨壺内とご遺骨が乾燥した状態かどうか確認して、もし湿気が残っていたら乾燥させましょう。

 

2.骨壺の蓋が開かないようにガムテープで固定する

送骨中に骨壺が開かないように蓋をしっかりと固定しましょう。

骨壺によってはロック式のものあるので、ロック式タイプはロックをかけます。

 

3.骨壺をビニール製の袋に入れる

郵送中に雨に打たれても中が濡れないように念のためビニール袋に入れましょう。

 

4.骨壺を段ボール箱に入れる

ビニール袋に入れた状態の骨壺をダンボールに入れましょう。

 

5.ダンボール内に緩衝材を入れて、段ボールの蓋を閉じる

段ボールに骨壺を入れたら、段ボール内で骨壺が動いたり割れたりしないように緩衝材で固定します。

段ボールの底部分にも緩衝材を入れるのを忘れないようにしましょう。

タオルなどを使うのもおすすめです。

 

5.遺骨を送ろう

梱包ができたら、いよいよ遺骨を送ります。

送り状の品物名には「遺骨」と書くようにしましょう。

割れ物シールを貼ると丁寧に扱ってもらえるので、割れ物シールを貼るのがおすすめです。

また、段ボールの蓋を閉じる前に必要書類(埋葬許可証・改葬許可証)を入れるのを忘れないようにしましょう。

段ボールの蓋をガムテープで留めたら、郵送します。

 

ゆうパックの郵送方法は2つあります。

 

  • 郵便局・コンビニ・郵便取扱店にご遺骨を持ち込む
  • 自宅に集荷を依頼する

 

これら2つの方法のどちらかを選択しましょう。

ちなみに、集荷はインターネットでも申し込みできるのでおすすめです。

 

遺骨を梱包するときの注意点

遺骨を梱包するときの注意点

次に遺骨を梱包するときの注意点をご紹介します。

 

骨壺内の確認をしよう

上でも少しお話ししましたが、長い間保管されていた骨壺には水が溜まっていることがあります。

遺骨を郵送するときに骨壺に水が溜まっていたら、郵送中に水漏れを起こしてしまう可能性があるので、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

 

ちなみに、お墓に納骨されていた遺骨を取り出したときに、骨壺を開けると水が溜まっていることが多いです。

その場合は、一度遺骨を取り出し骨壺と遺骨の両方を乾燥させてから遺骨を郵送しましょう。

 

骨壺の蓋をしっかりと閉めよう

遺骨を郵送しているときに骨壺の蓋が開かないように、しっかりと蓋を固定しましょう。

郵送中に骨壺の蓋が開いて遺骨が外に出てしまうと大変です。

ロック式のものはしっかりとロックをし、ロックがついていないものは、ガムテープで固定します。

郵送中に遺骨がこぼれることがないよう、しっかりと蓋を閉めるようにしましょう。

 

緩衝材に包もう

骨壺の蓋を閉めたら周囲を緩衝材で包むようにしましょう。

郵送時の衝撃で骨壺が割れることがないように、多めに緩衝材を入れるのがおすすめです。

緩衝材がないときはタオルなどでも代用できます。

 

では、次に遺骨をゆうパックで送るときの料金をご紹介します。

 

遺骨をゆうパックで送るための料金

遺骨をゆうパックで送るための料金

ゆうパックの料金は、荷物の大きさと送り先によって変わります。

料金は810円~3,160円です。

郵便局の公式ホームページから料金計算が可能なので、気になる方は調べてみましょう。

 

コンビニや郵便局に持ち込むのがおすすめ

ちなみに、遺骨をコンビニや郵便局に持ち込んだ場合は120円の割引が適用されるので、少しでもお得に遺骨を送りたい方はコンビニや郵便局への持ち込みがおすすめです。

 

日時の指定はできる?

ゆうパックで遺骨を送るときに到着日時の指定をすることは可能です。

送り先と事前に打ち合わせをして、お相手の都合が良い時間を事前に確認しておきましょう。

 

郵送方法を選べる?

ゆうパックでの荷物の郵送方法を選ぶことはできません。

ゆうパックでの荷物は空路・海路・陸路のどれかから送られることになりますが、輸送方法を選べないので日本郵便に任せることになります。

 

まとめ

遺骨を郵送することは法律違反になりません。

日本で遺骨を郵送できるのは、日本郵便のゆうパックのみです。

それ以外の配送業者・配送方法では遺骨を郵送できないということを知っておきましょう。

 

ゆうパックで遺骨を送るためにはいくつかの事前準備が必要です。

まずは送り先に連絡し、遺骨を送る日時を決定します。

そして送る日時が決まったら、遺骨の梱包グッズを揃えましょう。

最近は梱包キッドがインターネットでも購入可能なので、一つずつ梱包グッズを集めるのが大変という人は、梱包キッドの購入をおすすめします。

 

遺骨の梱包が出来たら、コンビニや郵便局に持ち込むか集荷のどちらかの方法で郵送します。

その際に、送り状の品名を「遺骨」と記入するのを忘れないようにしましょう。

遺骨と書いた荷物であれば配達員の方もより丁寧に扱ってくれるでしょう。

遠方から遺骨を送りたいときにゆうパックを利用すると大変便利です。

ご自分で遺骨を運べない方、運びたい場所が遠いという場合はゆうパックを利用しましょう。

この記事の監修者

みんなの海洋散骨運営するAクルーズの代表「天井十秋」

天井 十秋

10年以上に渡り、全国の海域で散骨を行って参りました。
故人様の旅立ち(エンディング)を「より良く、より自分らしく」をモットーに、1,000名様以上もの供養をサポート。
故人様だけでなく、ご家族様の想いにも寄り添った、散骨プランをご提案いたします。

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