◇骨壷は処分できる?正しい処分方法と注意点をわかりやすく解説
この記事でわかること
散骨や墓じまいをする際に、不要になった骨壷が手元に残ることがあります。
「骨壷を捨ててもいいのだろうか」「どう処分すれば失礼にならないのか」と迷う方は少なくありません。
結論から言えば、中身が空になった骨壷は、通常の不燃ごみとして処分できます。
ただし、遺骨が入ったままの骨壷は処分できず、自分の判断で遺骨を捨てると法律違反になります。
この記事では、骨壷を正しく処分する手順と、事前に知っておくべき注意点を詳しく解説します。
あわせて、取り出した遺骨をどのように供養すればよいかもまとめました。
骨壷を処分することは、供養の観点でも法律上でもタブーではありません。
骨壷は遺骨そのものではなく、あくまで遺骨を納めるための容器だからです。
そのため、中身を取り出して空になった骨壷は、故人への礼を欠くことなく処分できます。
一方で、遺骨が入ったままの骨壷を捨てることは絶対にできません。
遺骨を自分の判断で放置したり捨てたりすると、刑法190条の遺骨遺棄罪に問われるおそれがあります。
骨壷の処分で最も重要なのは、「中の遺骨の行き先を先に決める」ことです。
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対象 |
処分の可否 |
扱い |
|---|---|---|
|
空の骨壷(容器のみ) |
処分できる |
不燃ごみ・業者依頼・お焚き上げ |
|
遺骨が入った骨壷 |
処分できない |
散骨・納骨・手元供養など供養が必要 |
|
骨箱・風呂敷・カバー |
処分できる |
可燃ごみ・お焚き上げ |
心情的に抵抗がある場合は、処分前に寺院でお焚き上げをしてもらう方法もあります。
骨壷が不要になるのは、主に次のようなケースです。
核家族化や少子化が進んだ現在、お墓の管理が難しくなり墓じまいを選ぶご家族が増えています。
また、先祖代々のお墓では長い年月の中で遺骨が入りきらなくなり、骨壷から遺骨を取り出してまとめることも一般的です。
骨壷の処分方法には、業者に依頼する方法と自分で処分する方法の2通りがあります。
それぞれの特徴を比較すると、以下の通りです。
|
項目 |
業者に依頼する |
自分で処分する |
|---|---|---|
|
費用 |
1,000円程度〜 |
ほぼ無料(ごみ袋代のみ) |
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手間 |
引き渡すだけで完了 |
遺骨の取り出し・粉砕作業が必要 |
|
心理的負担 |
少ない |
自分で砕くため抵抗を感じやすい |
|
向いている方 |
手間や心情面が気になる方 |
費用を抑えたい方 |
骨壷は、専門業者や不用品回収業者に処分を依頼できます。
費用は依頼先によって異なりますが、1,000円程度が目安です。
墓じまいを石材店や散骨業者に依頼する場合、骨壷の処分まで一括で引き受けてもらえることも多くあります。
ただし、処分費用が極端に安すぎる業者は、不適切な処分をする可能性があるため注意してください。
骨壷の処分を依頼する際は、次の点を確認しましょう。
家庭から出る骨壷は「一般廃棄物」にあたるため、必要なのは一般廃棄物の許可です。
産業廃棄物の許可では家庭ごみを収集できないため、許可の種類を必ず確認してください。
なお、廃棄物の処理ルールは環境省の廃棄物等の処理に関するページでも確認できます。
骨壷は、自分で処分することもできます。
手順は以下の4ステップです。
まず、骨壷の中の遺骨を丁寧に取り出します。
遺骨にカビの原因となる汚れや水分が付かないよう、手袋やトングを使いましょう。
遺骨は新聞紙などの上に置き、細かな部分が散らないように注意して作業します。
取り出した遺骨は、真空袋やチャック付きの保存袋に入れて密閉します。
カビは遺骨の大敵であり、湿気を避けて保管することが重要です。
この時点で遺骨の供養先が未定の場合は、乾燥剤を一緒に入れて風通しの良い場所に保管してください。
遺骨をすべて取り出したことを確認してから、骨壷を砕いていきます。
ハンマーなどを使い、怪我をしないよう気をつけながら砕きましょう。
骨壷に故人の名前が記載されている場合は、名前が読み取れないほど細かく砕くことをおすすめします。
細かく砕いた骨壷は、不燃ごみとして処分できます。
鋭利な破片がごみ袋を破く可能性があるため、布や新聞紙で包んでおくと安心です。
ごみの分別区分や出し方は自治体によって異なるため、事前に必ず確認してください。
自分で骨壷を処分する場合は、次の4点に注意しましょう。
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注意点 |
対処法 |
|---|---|
|
割れた破片で怪我をする |
軍手を着用し、厚手の布で包んでから砕く |
|
砕く作業で騒音が出る |
日中に作業し、タオルや新聞紙で包んで音を抑える |
|
自治体の分別ルールに反する |
不燃ごみの区分・回収日を事前に確認する |
|
個人情報が流出する |
名前や住所が読めないよう砕く、または黒く塗りつぶす |
骨壷は厚い陶器で作られているため、砕く作業には想像以上の力と大きな音を伴います。
マンションや住宅密集地では、騒音への配慮が特に必要です。
作業に不安がある場合や、心情的に抵抗を感じる場合は、無理をせず業者に依頼しましょう。
骨壷と一緒に不要になる品物も、それぞれ適した方法で処分できます。
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品物 |
素材・区分 |
処分方法 |
|---|---|---|
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骨箱(木箱) |
木製・可燃物 |
そのまま、または分解して可燃ごみへ |
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白い風呂敷・カバー |
布・可燃物 |
小さくたたんで可燃ごみへ |
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位牌・遺影・手紙 |
供養の対象 |
お焚き上げが望ましい |
骨箱を分解する際は、釘で怪我をしないよう注意してください。
一方、位牌や遺影、故人の写真・手紙といった遺品は、単なるごみとして捨てるのは避けたいものです。
これらは寺院や神社でのお焚き上げをおすすめします。
お焚き上げはお盆や年末に近隣の寺院・神社で実施されるほか、郵送で受け付ける専用サービスもあります。
ただし、金属やガラスを含む不燃物、大型の遺品は対象外となるケースが多い点にご注意ください。
結論として、骨壷を含む葬祭品の再利用は基本的におすすめできません。
骨壷は特定の故人の供養を目的として用意されたものであり、他の用途へ転用することは一般的に避けられています。
また、不幸が「繰り返される」ことを連想させるという考え方から、忌避されることもあります。
中古品として売却することも現実的ではないため、再利用ではなく正しい方法での処分を選びましょう。
骨壷の処分で最も重要なのが、中に納められていた遺骨をどう供養するかです。
繰り返しになりますが、遺骨は自分で処分することができません。
お墓の管理が難しくなった方や、お墓を持たない方には、次の供養方法があります。
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供養方法 |
特徴 |
骨壷の要否 |
|---|---|---|
|
散骨 |
粉骨した遺骨を海や山に撒く |
不要になる |
|
樹木葬 |
樹木を墓標として埋葬する |
不要になる場合が多い |
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永代供養(合祀墓) |
寺院・霊園が遺骨を管理し供養する |
不要になる |
|
手元供養 |
ミニ骨壷やペンダントで自宅に保管 |
ミニ骨壷に移し替える |
散骨は、遺骨を2mm以下のパウダー状に粉骨したうえで、海や山に撒いて供養する方法です。
「死後は自然に還りたい」「子孫にお墓の管理の負担をかけたくない」と考える方から支持を集めています。
お墓を建てる費用や管理費が不要になる点も、選ばれている理由です。
ただし散骨では墓標が残らないため、散骨後のお参りをどうするかを事前に家族で話し合っておくことが大切です。
一部を分骨して手元供養と組み合わせれば、手を合わせる場所を残すこともできます。
墓石の代わりに樹木を墓標とする供養方法が樹木葬です。
合祀型・集合型・個別型といった埋葬方法があり、合祀型では骨壷が不要になるケースが多くなります。
里山タイプ・公園タイプ・庭園タイプなどの種類があり、ご家族と故人の希望に合わせて選べます。
樹木葬と散骨の違いを比較したうえで検討するとよいでしょう。
永代供養の合祀墓では、故人の遺骨を他の方の遺骨とともに一つの場所で供養します。
寺院や霊園が管理を引き継ぐため、後継者がいない場合でも安心です。
ただし、一度合祀すると遺骨を取り出せなくなる点には注意が必要です。
一定期間は個別に安置し、その後合祀へ移行する契約もあります。
墓じまいの後に「心の拠り所がなくなってしまった」と喪失感を抱く方は少なくありません。
遺骨を手放してから後悔しても、取り戻すことはできません。
迷いがある場合は、遺骨の一部を手元に残す手元供養を検討してみてください。
分骨をして一部だけを手元に残し、残りを散骨するという組み合わせも可能です。
はい、問題ありません。
遺骨をすべて取り出した空の骨壷は、細かく砕いて不燃ごみとして処分できます。
分別区分は自治体によって異なるため、事前に確認してください。
業者に依頼する場合、1,000円程度が目安です。
墓じまいや散骨とあわせて依頼すると、その費用に含まれる場合もあります。
刑法190条の遺骨遺棄罪に問われるおそれがあります。
必ず遺骨を取り出し、散骨・納骨・手元供養などの方法で供養してください。
自治体によっては粗大ごみとして受け付ける場合もありますが、そのままでは故人の名前などの個人情報が残ります。
砕くのが難しい場合は、名前部分を塗りつぶすか、業者への依頼をおすすめします。
墓じまいやお墓の整理をすると、骨壷を処分する必要が出てきます。
空になった骨壷は、細かく砕いて不燃ごみとして処分するか、1,000円程度で業者に依頼できます。
いずれの場合も、怪我・騒音・個人情報に配慮し、自治体のルールに従って処分しましょう。
そして何より大切なのは、骨壷の中の遺骨をどう供養するかを先に決めておくことです。
遺骨は自分で処分できないため、散骨・樹木葬・永代供養・手元供養の中から、ご家族に合った方法を選ぶ必要があります。
私たちみんなの海洋散骨は、10年以上にわたり全国の海域で1,000名様以上のご供養をサポートしてまいりました。
散骨に必要な2mm以下への粉骨はもちろん、墓じまいで取り出したご遺骨の洗浄・乾燥にも対応しております。
ご遺骨専門の事業部を有しておりますので、長年お墓に納められていたご遺骨も安心してお預けいただけます。
ご遺骨の一部を手元供養として残す分骨や、墓じまいから散骨までの流れのご相談も承っております。
「骨壷をどうすればよいか分からない」「遺骨の供養先が決まっていない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
ご家族の想いに寄り添いながら、後悔のない供養の形を一緒に考えてまいります。
天井 十秋
15年以上に渡り、全国の海域で散骨を行って参りました。
故人様の旅立ち(エンディング)を「より良く、より自分らしく」をモットーに、1,500名様以上もの供養をサポート。
故人様だけでなく、ご家族様の想いにも寄り添った、散骨プランをご提案いたします。