◇東京で墓じまいする費用と補助金|支援制度と注意点まとめ
昔のように何家族もの子孫が集まり先祖代々のお墓を守り続けることが難しくなった今では、墓じまいを考える方が増えました。
墓じまいを選択することで、今を生きる自分たちや自分の子供たちの負担を減らせるケースが多いためです。
今回は、東京で墓じまいをしたいと考えている方に向けて、活用できる可能性がある補助金について説明します。
墓じまいにかかる費用の相場や支援制度使用時の注意点も徹底解説するため、ぜひ参考にしてください。
Contents
墓じまいを選択する方の理由の一つとして、「お墓が遠い」「管理する子供がいない」という点があります。
恵まれた立地のように思える東京都でも、八王子市や町田市にお墓を建てた方が「お墓が遠くて管理が難しい」と感じているようです。
東京都では、約30年前に八王子市周辺にあった山を切り開いて、いくつもの霊園を増やしていた時期がありました。
その結果、八王子市付近の霊園は自然豊かで、都心部からも電車で1時間程度で移動できる墓地として人気を高め、「霊園銀座」と呼ばれるほどになったのです。
しかし実際には、お盆やお彼岸の時期に大渋滞などの混雑が目立ち、負担を感じる方が増えていきました。
そして、現在ではお墓の継承者も減少し、より便利な立地への改葬や別の供養の方法が求められています。
このような理由から、東京都では毎年墓じまいの需要が高まっているのです。
まずは、墓じまいに必要な手続きと、墓じまいの流れについて説明します。
墓じまいでは、ただお墓を撤去するだけでなく、さまざまな手続きを行わなければいけません。
墓じまいは、親族全員が納得した上で行うべき取り組みです。
お墓の管理者が勝手に墓じまいを決めてしまうと、後々問題が起こる可能性があります。
親族の同意が得られたら、お墓がある寺院や墓地管理者に墓じまいの意向を伝え、これから必要な手続きを確認してください。
また、現在お寺にお墓の管理を依頼している方は、離檀料を支払うことになります。
次に、墓じまいを依頼する業者を探し、現地調査を受けた上で見積もりを作成してもらいます。
いくつかの業者に相見積もりを依頼すると、相場が分かりやすくなるでしょう。
また、墓じまい後の遺骨を埋葬する改葬先も決めていきます。
遺骨の受け入れ先が決まっていない状態では、墓じまいを進められない可能性があります。
現在お墓がある自治体に「改葬許可申請」を提出し、「改葬許可証」を受け取ります。
「改葬許可証」は墓じまいと改葬をする際に、必ず必要になる書類です。
市役所がお住まいから遠い時には、郵送で対応してもらえるケースもあります。
墓じまいでは、お墓に宿った先祖の魂を取り出す閉眼供養が必要です。
その後、遺骨をお墓から取り出し、墓石を解体・撤去する作業を実施します。
お墓をそのまま移動する場合には、依頼した業者の手によって墓石は引越し先の墓地に運ばれます。
墓地を更地にして、墓地管理者に返すことで、墓じまいの作業は完了です。
改葬先の納骨堂や新しい墓地に遺骨を納めます。
この後の手続きは、改葬方法によって異なります。
納骨に必要な書類も改葬先によって異なるため、事前に確認しておいてください。
墓じまいにかかる費用は、条件によって異なります。
ここでは、一般的な墓じまいに必要になるコストを項目ごとにまとめました。
改葬先に支払う費用を抜いて、墓じまいのみの費用を考えると、30〜60万円程度の費用がかかるでしょう。
これまでお墓の管理をお寺に依頼していた場合は、檀家をやめる費用として離檀料が請求されることがあります。
これは、お墓の供養を続けてもらってきた御礼として納めるお金です。
お寺から明確な金額が指定されないケースもあるため、事前に地域の相場を確認しておきましょう。
墓じまいに必要な書類の申請にかかる費用は、自治体によって異なるものの、数百円程度で済むケースが多いでしょう。
書類発行手数料が気になる方は、事前にお住まいの自治体に問い合わせておいてください。
墓石を解体する前に行う閉眼供養は、事前に予約をしてお寺の僧侶に来てもらいます。
必要な閉眼供養のお布施代は3〜5万円です。
墓石の解体にかかる費用は、10万円/平方メートルです。
最終的なコストは、現在のお墓の墓石の大きさ・墓地の広さ・立地によって異なります。
石材店に墓石の解体を依頼する前に、必ず見積もりを受け取りましょう。
一般的なお墓の場合は、20〜30万円かかるケースが多いようです。
改葬先に支払う費用は、選択した改葬方法によって変わります。
費用の目安は、以下を参考にしてください。
親族の希望・予算に合わせて、最適な改葬方法を決めてください。
墓じまいをした後には、次のような選択肢があります。
親族で十分話し合いをして、納得のいく決断ができると良いでしょう。
今あるお墓を解体して新しい墓地に移動し、再度組み立てる改葬方法です。
墓石の運搬費用は、移動距離や墓石のサイズ・重さによって異なります。
お墓が遠方にあり、お墓参りやお墓の管理が難しい時に選ばれる選択肢です。
既存のお墓を撤去して、新しい墓地に新しいお墓を建てる方法です。
建墓費用がかかるため、比較的コストが高くなりやすい選択肢だと言えるでしょう。
これまでのお墓では墓石を撤去、墓地を更地にして返却します。
新しい墓地に、お墓を建墓し終えてから墓じまいを行うケースが多いです。
既存のお墓を墓じまいして、納骨堂に遺骨を収蔵する供養の方法です。
永代供養がセットになっているもの/一定期間利用できるものなど、契約によって金額や利用可能期間が異なります。
納骨堂は利便性が高い立地にあるケースが多く、お墓参りだけでなくお墓を管理する手間も大幅に減ります。
仏壇型・ロッカー型など、遺骨の収蔵方法に多様な選択肢があるという点が特徴的です。
永代供養とは、寺院や霊園で遺骨の供養を永続的に依頼する方法です。
身寄りがない方やお墓を管理する負担を子孫に残したくないという方から人気で、集合墓・樹木葬・合祀墓などのさまざまな種類があります。
永代供養をした後は、お墓の管理の手間が一切なくなります。
散骨は海や山などに粉末状にした遺骨を撒いて供養する方法です。
永続的にかかる費用がなく、ロマンチックで自然への負荷も少ない供養の方法として近年人気を集めています。
特に、「死後は自然に還りたい」と考えている方や、海・山が好きな方におすすめです。
散骨も永代供養と同じように、その後のコスト・手間が一切かからない供養の方法です。
プロの散骨業者に散骨作業を委託するプランであれば、4万円程度から依頼可能なため、墓じまい後の改葬費用も抑えられます。
東京都で墓じまいを考えている方は、東京都にある墓じまいに関する補助金などの制度が気になるでしょう。
この章では、東京都に用意された支援制度についてまとめました。
結論から言うと、残念ながら東京都には墓じまいに関して直接的な補助金制度は用意されていません。
墓石の撤去や閉眼供養の費用を、東京都に負担してもらうことはできないのです。
そのため、墓じまいには一定のコストがかかると考えてください。
ただし、金銭的な補助以外の支援制度は存在します。
都立霊園にあるお墓を墓じまいする場合には、「原状回復義務免除制度」を活用できる可能性があります。
本来であれば、墓じまいの時には閉眼供養後に、墓石を解体・撤去した上で墓地を更地に戻す原状回復作業を実費で行わなければいけません。
しかし、都立霊園利用者で一定の条件を満たした方は、墓石の撤去を含む原状回復を、東京都に任せられるのです。
ただし、条件や霊園によって状況が異なるため、事前に最新の情報を確認しましょう。
こちらも都立霊園利用者限定ですが、お墓を一般墓地から合葬墓などの供養施設に変更可能な制度です。
都立霊園にあるお墓の管理が難しくなった・子孫への負担を減らしたいなどの理由で、この制度を使う方が増えています。
合葬墓では、年間管理費・使用料がかからないことから、お墓の管理のみでなく金銭的な負担もなくせるでしょう。
ただし、現在のお墓を撤去する費用は自分で負担しなければいけません。
墓じまいを補助する制度ではないものの、すでに前払いで墓地使用料を支払っている場合は、墓じまいにより墓地使用料の一部または全額が還付されることがあります。
一般的な墓地では返金がないのですが、この制度が設けられている自治体では申請手続きをすることで還付金を受けられるのです。
東京都にある8つの都立霊園の中で、施設変更制度が利用できる合葬埋蔵施設があるは、小平霊園・多摩霊園・八柱霊園の3つです。
状況によって希望が通らないこともあるため、事前に確認しておきましょう。
小平霊園は、東村山市荻山町に位置する都立霊園であり、伝統的な墓地区域・現代的な芝生墓地の両方が用意されています。
美しいケヤキ並木が特徴的で、総面積の半分は草地・樹林・遊歩道がある心地が良い環境です。
多摩霊園は、都立霊園の中でも特に広大な敷地を持つ公園墓地です。
自然環境との調和が重視されており、四季折々の景観を楽しめます。
近隣の住民からは、景観を楽しめる散策コースとして人気を集めています。
八柱霊園は、東京ではなく千葉県松戸市にある都立霊園です。
起伏に富んだ地形が特徴的で、墓地全体が明るく開放的な印象に仕上げられています。
敷地内にある桜並木は桜の名所・秋は紅葉を楽しめるスポットとして人気です。
東京都の墓じまい支援を受けるために求められる条件や、申請に必要な書類は以下を参考にしてください。
東京都の墓じまい支援制度を受けるためには、以下の条件をクリアする必要があります。
その他にも、使用者が高齢である・相続人が不在・経済的な理由が考慮されるケースもあるようです。
自分が支援を受けられるかどうかは、現在契約をしている都立霊園に、直接問い合わせてみてください。
今民間の霊園や寺院を使用している方は、支援の対象になりません。
東京都で墓じまいの支援を受けるためには、以下のような書類が必要になります。
この書類は、通常の改葬に必要な書類と重複します。
霊園・自治体によって求められる書類が変わるため、事前に確認しておきましょう。
補助金などの支援制度は使えないけれど、墓じまいにかかる費用を少しでも軽くしたいという方は、次の方法を試してみてください。
墓じまい・改葬に必要な費用は、工夫次第で大きく変わります。
墓石の撤去や片付けにかかる費用は、石材店・業者によって異なります。
複数の業者に相見積もりを依頼して、費用やサービス内容を比較してみましょう。
見積もり確認時には、追加費用がかからないかというポイントもしっかりチェックしてください。
墓じまいにかかる費用は、改葬方法によって大きく変わります。
改葬先に支払う費用や新しいお墓を建てる費用が、数百万かかってしまうケースもあるのです。
費用を抑えたいと考えている時には、改葬にかかる費用も踏まえてトータルコストを計算しましょう。
予算に余裕がないのなら、手頃な価格で実行可能な改葬について調べてみるべきです。
墓じまいをする時には、以下の点に注意してください。
注意点を把握せずに墓じまいを決めると、予定通りに話を進められなくなってしまう恐れがあるでしょう。
親戚の了承を得ないまま墓じまいを行うと、墓じまい後に親族間で問題が起こる可能性があります。
お墓は自分だけではなく親族全員の心の拠り所です。
自分がお墓の管理を任されている立場であっても、親戚一同の了承を得るべきでしょう。
実際には、墓じまいの説得のために、何度も親族で集まり長い時間がかかるケースも多いのです。
寺院や石材店の繁忙期に墓じまいを依頼すると、なかなか予約が取れないことがあります。
寺院・石材店の繁忙期は、お盆である8月とお彼岸である3月・9月、さらに年末年始です。
予定通りに作業が進まない可能性が考えられるため、急ぎの方は別の時期を選びましょう。
墓じまいにかかる期間は、お墓の状態や予約の取りやすさによって異なります。
数ヶ月もかからないこともあれば、半年以上の期間が必要になるケースもあるのです。
墓じまいの計画は早めにたて、ある程度時間に余裕を持って動けるようにしてください。
散骨は新しい供養の方法として注目されています。
少子高齢化によりお墓を管理する負担が偏りやすくなった今では、散骨のような供養方法の人気が高まっているのです。
散骨を済ませた後は、お墓のようなシンボル・遺骨を管理する労力から解放されます。
代表的な散骨の方法には、次のようなものがあります。
現在日本では散骨を法律で禁止していませんが、守るべきルールを遵守するためにも、プロの散骨業者に散骨を依頼することをおすすめします。
散骨業者では、お客様が安心して故人とお別れができるように、さまざまなプランを用意しています。
墓じまいには30〜60万円の費用がかかり、改葬費用も含めると数百万円のコストが必要になる可能性があります。
東京都では都立霊園の使用者に限定されるものの、原状回復義務の免除や合葬への改葬を支援する制度が用意されています。
補助金を受給できるわけではありませんが、このような制度を活用することで、墓じまいにかかる負担を軽くできるでしょう。
また、東京都以外の自治体でも墓じまいに関する支援を受けられる可能性があるため、お住まいの自治体に確認してみてください。
残念ながら、東京都には墓じまいに関する直接的な補助金制度は用意されていません。ただし、都立霊園の使用者に限り、以下の支援制度を活用できる場合があります。
民間の霊園や寺院を使用している方はこれらの対象外となります。
改葬先の費用を除いた墓じまいのみの費用は、30〜60万円程度が目安です。主な内訳は以下の通りです。
さらに改葬先の費用(永代供養:10〜30万円、新しいお墓の建墓:100〜300万円など)が加わります。複数の業者に相見積もりを取ることでコストを抑えられる場合があります。
墓じまいは以下の流れで進めるのが一般的です。
全体で数ヶ月〜半年以上かかる場合もあるため、早めに計画を立てることをおすすめします。
天井 十秋
10年以上に渡り、全国の海域で散骨を行って参りました。
故人様の旅立ち(エンディング)を「より良く、より自分らしく」をモットーに、1,000名様以上もの供養をサポート。
故人様だけでなく、ご家族様の想いにも寄り添った、散骨プランをご提案いたします。